岡目八目の執筆者1・・忘れ得ぬ人々(2014年2月-12月) 

堀江 達夫 1963年入学

岡目八目は、20142月ホームページ改編と共に開始した。前のホームページから、新しいプラットホームを構築するのに時間がかかったが、誰でも簡単に内容を変えられるようにする事が出来た。しかし、改編した後、問題なく運営できるか試運転し、問題がない事を確認した後で、契約し、有料化に切り替えたので準備の時点から6カ月も経ってしまった。

 英友会には、たくさんの優秀な人達がいる。それは、英友会の最高の財産だと思う。その財産を利用し、かつ英友会員同士の交流を深める方法はないかと考え、たどりついたのがコラムの利用でその始めのトライアルが「岡目八目」である。2月当時、ホームページはあまり利用されていなかった。コラムを作って、たくさんの英友会員に登場してもらい、会員同士の絆を深める。全部の人の紹介はできないが出来るだけたくさん、思い出深い人に登場して、頂こうと思った。

 一番目に登場して頂いたのは、上原朗さん、医療行政の分野で監察官という大事な役目を担っていた。医療関係の仕事をしていた妻が上原さんの名刺を見て「医療行政で大変偉い人よ」と感心していた。

上原さんに、頼んだのは、認知症予防についてだが、その表現を緩めて解り易い老化防止の方法を書いてもらった。人生で初めてという風邪をこじらせた肺炎を起こして復帰したばかりの大変な時に、書いて頂いた。写真から、その様子が感じられる。感謝である。

2番目に登場したのは、斎藤さんで、当時NHK で評判の番組をもじって「私のプロジェクトX」というテーマで書いてもらった。入社間もない3人が南極船宗谷のIT設備の開発を任せられ、それを見事なしとげたプロジェクトである。テーマも、文も、写真も皆よかった。

 3番目に登場したのは高橋さん。英友会役員の仕事の傍ら、普通の人の軽飛行機操縦の指導教官をしている。その団体の責任者も務めている。普段接する事のない仕事と経験を持っているので書いてもらった。飛行機をバックに立つ高橋さんの写真は格好が良かった。

 その次は大滝さん。商社の仕事を終えた後自分の好きな落語の道に入り、今では月に何回も公演する迄になっている。 真面目な大滝さんが全く分野の違う落語の道に挑戦して、その道を究める所まで進んでいることに感動したものである。

 角沢さんは、何回目かの依頼で了承してもらい、書いてもらったのが「アナログからデジタルへの大波」。 カメラが代表例だがアナログ式からデジタル式に急激に変化したため、倒産企業も出るほどの大変化が起きた。それなのに殆どの人は何もなかったように新しい波に入っている。その変化を書いてもらった。角沢さんは、自身でもホームページを持ち、全国のそばを食べ歩く人でもある。

 上原圭介さんは、鉄道好きで「鉄ちゃん」と呼ばれる鉄道マニアである。取り上げたのが引退する鉄道 つまり「葬式鉄」であった。名前は 「あけぼの」。時期は春だったので 「春はあけぼの」のタイトルにして、雪まみれの「あけぼの」が駅に入ってくる列車の姿が印象的である。内容、タイトルいずれも素晴らしかった。

 松井尚子さんのジグザグ奮闘記では、松井さんに、何回も書いて頂いた。「音声学」分野で活躍していたにも関らず、主婦になってから全く関係のない臨床心理士への道を志し、3つの大学や大学院、博士課程を経て還暦を迎える迄挑戦しているのだから「凄い」の一言。 内容は詳しく書かれているが、ちょっとわかりにくい文章だったので、解り易さを求め お願いしているうちに、文章が長くなってしまった。ただ松井さんの目指していた方向と成果については、読者に伝わったのではないだろうか?

 植原さんはワインについて書いてもらった。フランス政府からも表彰を受けている。植原さんの寄稿の後、113日文化の日に叙勲を受けた。その記念に総会参加者全員に彼の寄稿文を配布した。日本のブドウも甲州ワインという名前が世界中に知れ渡るほどにレベルが上がっていたのだということが、寄稿文から解った。

 佐藤さんは、商社マンとして活躍して、赴任地でも忘れられない場所がタイであるという事で書いてもらった。 2回赴任して始めと2回目で全く印象が異なった事が書かれている。日本も東京オリンピックの前と後では完全に別の町になっている。佐藤さんの印象は、商売の場所でありながら、変貌する国や町の姿の変わりようが忘れられない程に変わったということだと思う。 

 松井孝雄さんは、フィルムに付加価値を付けた機能性フィルムの研究会をゼロから立上げ、14年間で15社から130社まで会員を増やした様々な努力を語っている。組織作りの様々な工夫が、英友会のイベントの時も、かいまみえる気がする。


筆者プロフィル  堀江達夫

1963年工学部工業化学 入学

卒業後、国際石油会社シェルに就職

ベルギーの研究所で22の公用語の中で

働いた後、日本で新しい研究所立上げ。

定年退職の後、複数の会社で働き

完全退職。学生時代は、スピーチで毎日杯に

2回出場。大学1年で通訳の試験に合格して

五輪の通訳の仕事や、海外添乗を経験。

 第3期英友会役員

 

              了

名前はペンネームでも構いません。

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