1967年入学　宇都代志恵

ここ数年の間に思いがけず、ＯＢ会に何度か出席させていただく機会がありました。先輩の方々の各方面でのご活躍振りは素晴らしく、またどなたも懐かしそうに、奮闘された現役ＳＥＳ時代の話をされるのがとても素敵で、さすがわれらがＳＥＳ！と、誇らしい気分になりました。その場に一緒にいられることに感謝でした。

しかしながら、ふと我が身を振り返ってみれば、 教師として精一杯頑張った、それ以外にこれといって胸を張って誇れることは見つからず、ＳＥＳ時代と言えば、忘れられないのは、debateの大会で私が１度も 発言できず、チームを敗退に引っ張ってしまったこと。謝る言葉も見つからず、会場からの帰りの電車の中でただただうつむいていた…。当時のdebateのメンバー、特にがっかりさせてしまった先輩の鈴木信夫さんには今も会わせる顔がありません。

部室でのおしゃべり、コンパや合宿、先輩の下宿に集まって夜遅くまで議論。私は、考え、悩むばかりで、いつも何も言えなかったけれど、そこにいられるだけで青春でした。「安保は廃棄すべきか否か」が確か、あの時のdebateの大会のテーマであり、それはまたその年のＳＥＳの活動の統一テーマでもありました。

今もあの時代とちっとも変わらず、世の中のことを、考えなくては！行動しなくては！と思っています。

ＳＥＳで私は、逃れられない一生のテーマを見つけてしまったようです。

プロファイル
宇都代志恵（うと　よしえ）　旧姓井上
1967年千葉大学入学　教育学部
東京都で小学校教諭として32年勤務、退職して、神奈川県に移住、
近隣の小学校の非常勤講師として6年勤務

夫と犬と、海のそばで暮らしています。
水泳、ヨガ、ハワイアンコーラスやウクレレの練習など、若い時にできなかったことを今、楽しんでいます。今年の夏はボードに乗って海を散歩するサップにトライ中です。

名前はペンネームでも構いません。