楢戸健次郎 1965年入学
私ははSESに感謝していることが2つある。恩を感じているといった方が的確かもしれない。
一つはSES道場で英語の度胸を付けてもらったこと。
入学して間もなくSESに入部し2年間、ディベイト、弁論大会、英語劇、合宿などで鍛えられた。そのせいか、それ以降、何とか自分の言いたいことは伝えられる、この言い回しで通じなければ、言い方を変えてなんとか通じさせられるという変な自信がついた気がする。
現在仕事の関係で年の半分はネパールで生活している。医療ボランティアとしてここに来て10年。生活の大部分はネパール語で何とかこなせるようになったが、それでも時には細かいところが通じず、英語の助けを借りている。開発途上国は今でも高等教育は英語やフランス語などを使ってなされているところが多く、ネパールも大学の大部分は英語の教材を使い、英語で授業がなされる。また首都カトマンズでは幼稚園から英語媒体で育つ子供も多く、英語が良く通じる。ネパールで長く仕事ができるのも、現地の食事があまり気にならないのと同時に、言葉であまり神経を使わないでいられるからだと思う。これは偏にSESの“しごき”のたまものと感謝している。
二つ目は多くの先輩友人を得たこと。
どうしたわけか、医学部よりSESの方が今でもお付き合いしている人が多い。松井先輩(38年入学)ご夫妻が定年後北海道に移られてこられたこともあり、私が札幌に帰った時など、時々お宅にお邪魔し、SES旧友のお話を伺っている。良く連絡を取り合っているのは、これは私よりも家内の方だが、同期では小針(関)さん、香取(大武)さん、1級下では原さん。年に一度年賀状などでその動向を知らせあっているのは、同期の桑田君、1級下の伊藤君、鈴木君、飯山(峰)さんなどなど。
家内との出会いもSESである。そうだ。SESに一番感謝しなければならないのは良き伴侶に巡り合う場を提供してもらったことかもしれない。
プロファイル
氏名:楢戸健次郎(ならとけんじろう)
入学年・学部:1965年(昭和40年)入学 医学部
卒業後地域医療めざし、家庭医の研修を受け、北海道で病院勤務後に診療所開設。
2005年から日本キリスト教海外医療協力会から派遣されネパールで医療活動。
現在ネパール在住 医療活動中。
名前はペンネームでも構いません。
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桑田 昌典 (月曜日, 16 3月 2015 13:57)
我々同期のトップバッターのコラムを楽しく見させていただきました。
楢戸ご夫妻とは先年品川にて、30数年ぶりに会って、文字通り旧交を
温めさせていただきました。
ネパールと日本を行き来しているパワーに圧倒されまた、うらやましく
感じました。
健康第一で今後も頑張ってください。