変わりゆく香港ビジネス

渡邊吉典 1991年入学

 

香港に転勤となり5ヵ月目、まだまだ初心者の私ですが、旅行では中々見えてこないビジネスにおける香港の今をお伝えしたいと思います。

まず、人口720万人が東京都の約半分の面積(その4割は人が住めない森林)に住んでいますので、実質人口密度は世界一。加えて、この狭い土地に人口の7倍以上の5400万人の観光客が訪れますので、平日でも街中はどこも新宿アルタ前や渋谷交差点並に混雑しています。

ビジネス的には、この世界有数の地価の高さで農業や工業をしてもペイしないため、香港の産業の99%は第三次産業(と行政)、中でも観光客相手がメインの小売・飲食業、金融・保険業、そして不動産業が大半を占める非常に特殊な産業構造になっています。

香港に旅行に来た事がある人なら分かると思いますが、世界中のブランドが一つのショッピングモールに全て揃っていて、しかも同様のモールが香港の街中に幾つも有ります。それ以上に驚くのは宝飾品店の多さで、香港の2大チェーン店「周生生」と「周大福」は、コンビニよりもはるか簡単に見つけられます。

高級品を中心としたこれら小売店の主な顧客は、香港人ではなく観光客、とりわけ年間4000万人と言われる中国本土人で、特に富裕層が主なターゲットです。彼らは、ブランド品や高級品を安心して買える場所として、香港に来ている訳です。

同じことが金融・保険業でも起きています。小売業ほどではないですが、金融・保険業においても、中国本土の個人顧客からのお金(投資)が業界の高成長を支える鍵になっています。今では、中国本土から金融商品や保険を買いに香港に来るツアーまであります。

最後に、住環境について少しだけ。中国マネーの流入の影響もあり、当然オフィスも住宅も、家賃がもの凄い勢いで上がっているようです。マンションについては東京の23倍という感じでしょうか。当然そのほとんどが「高層」にならざるを得ず、私も63階建ての40階に住んでいます。高所恐怖症の人には香港在住はお勧め出来ないかもしれませんね。

 

筆者プロフィール

氏名:渡邊吉典(わたなべよしのり)

入学年・学部:1991年 法経学部入学

明治安田生命保険入社

2013年より香港勤務

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

在住の高層住宅からの香港夜景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香港で同僚と

右から3番目が筆者

名前はペンネームでも構いません。

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