<海外便り第5回「私がインドネシアに留学する理由」を投稿してくださった現ESS部長・吉谷真子さんからのインドネシアからの留学報告です。8月中旬からインドネシアに留学して学生生活を送っており、来年1月初旬まで学ぶ予定です。初回は留学を決めた理由、留学計画を中心に勉学面と生活面について留学の様子を報告しています。---編集部注>
吉谷真子 2012年入学
1. 勉学の状況
こんにちは。私はインドネシア大学経済学部で学んでいる吉谷と申します。
まず私が留学を決めた理由、留学計画についてお話します。
■アジアの「社会保障」「教育」
私は、戦争をなくしたい・食べ物を全体に行き渡らせたい・だれもが安全な暮らしができるようにしたい・誰もが誰かに悩みを打ち明けられるようにしたいなど、「困っている人を助けたい」という欲があります。(欲という表現は良くないかもしれません)
そして、私にとって南の国は憧れでした。旅番組を通して植物の緑の濃さや不思議な音楽、食文化、人々のエネルギッシュさを見て「いつか行ってみたい」と思いました。一方で、社会の授業やメディアで貧富の格差や戦争のことを知り、私の憧れている国々でもそうしたことが起こっていることを知りました。次第に、生きることをサポートする「社会保障」、強かにたくましく生きるための「教育」に携わりたいと思うようになりました。
千葉大学の所属ゼミでは、問題を改善・解決していくためには、それぞれの事象のデータを集め、分析し、政策を導き出すことが大切だと教わりました。
アジアの「社会保障」や「教育」に携わるには、現場で一つ一つの問題に対処するか・それとも根本的な問題を突き止めて、政策を考えるかという両方の側面があると思いました。しかし自分がどのように学びどう関わりたいのかわからず、学部の先生に相談し、私は現場を知ったうえで、理論を学び研究したいと思い、まず現地に赴くことにしました。
■講義
①Indonesian Economy
②Introductory Business
③Public Sector Economics
④Development Economics
⑤Human Resources and Labor Economics
のうち4つを選ぶ予定です。(上限は4つ)今日(9月1日)が講義開始だったため、まだ①と②しか受けていませんが、「英語の速さに圧倒されるが、落ち着いて聞けば理解できそうだ」という感じでした。特に①はインドネシアの政治経済、会社の名前などを知らないとついて行けなさそうなので、街を歩いたり、本を読んだり、友だちに聞くことで準備したいです。開発経済学と労働経済学は千葉大学でも学んでいたのですが、日本とインドネシアの類似・相違を知りたいなと思って候補に入れました。
2.生活の状況
■家・食べ物・買い物・通信
家はきれいです。留学生がたくさん住んでいるマンションのようなところに住んでいます。プールがあり、よく泳ぎます。シャワーは水だけですが暑い時に浴びれば問題ないです。
水道水は飲めず、ミネラルウォーターを買います。機械を1200円くらいで買いました。19L180円くらいでお得です。しかし重くて持ち上げると背中が痛くなりました。ご飯はローカルフードを食べたいので、現地の人が食事しているインドネシア料理を食べに行くことが多いです。今留学中の先輩に連れて行っていただいた羊のサテ(焼き鳥)焼羊?がとてもおいしかったです。昼は、学食でナシゴレンや鳥料理を食べています(大体130円)。
<飲水機/ウォーターサーバー>
私は、安物買い・・・いや節約したいので、家計簿をつけています。ペットボトルの水は750mlで35円くらい、ほうれん草のような野菜が一束10円位など日本より安いものもありますが、シャンプー340ml 400円、アパートのネット代1か月2000円など、日本より同じか少し高いようなものもあります。そして私が安いと思っても日用品が本当に「安い」ものではない気がします。インドネシア人の平均的な初任給は2万円とも聞きました。そして、空き缶を持って物乞いをする子供・大人もいます。
人の温かみを感じます。つたないインドネシア語でも理解するまでちゃんと相手をしてくれます。そして、大学のオリエンテーションの最中に突然ふらふらして、寒気を感じたのですが、家までインドネシア人の学生が送ってくれました。
■重要
反省しなければならないことがあるので、書きます。
①安否確認
インドネシアへ着いたら親へ連絡すると約束していたにもかかわらず、アパートのオフィスが締まっており携帯電話がWi-Fiにつながらないからと言って諦めて、翌日アパートのWi-Fiに繋がってから連絡しました。すると、携帯には家族からの着信が何件も入っていました。家族は心配して千葉大学にも確認をとっていました。心配してくれる人がいるありがたみを感じたと同時に、Wi-Fiが繋がらないリスクに備えていなかったことや、国際電話を掛けるなど他の手段をとらなかったことに反省しました。
②郵便
荷物がかさばると大変なので、後から家族に送ってもらうようにお願いしていました。ところが、あとで調べてみると、とてつもない関税がかかるかもしれないことや、送ろうとしていた荷物が重く、送料がかさむことを後になって知りました。これだったら、少し手数料を払って段ボールをひと箱追加したほうがよかったかもしれないなと思いました。(空港まではインドネシア大の学生が迎えに来てくれるとのことだったので、運ぶのも手伝ってくれました。)そして、荷物を送るにしても、送り方をもう少し調べておけば家族の手間を減らせたと思います。成人しても甘えていて、情けないです。
プロフィール
氏名:吉谷真子(よしたに まこ)
入学年・学部:2012年入学 法経学部
8月現在ESS部長
8月からインドネシア留学中(2015年1月迄)
名前はペンネームでも構いません。
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