技術翻訳について

大里 英夫 1959年入学

以前勤めていた会社で欧米メーカーの(電子・光学機器)製品のカタログや使用説明書などの翻訳(和訳)を私がやるようになったのはいまから367年くらい前(6年間のアメリカ駐在から戻った1977年ころ)。それまで翻訳業者に外注していたが、間違いが多く使えないので、私が加筆訂正ではなく全訳することになったわけです。その後、子会社が開発製造した電子機器を輸出しようというときに(1982年ころ)、英文カタログや取扱説明書が必要になり、英訳も私がやるようになりました。

 

以後いろいろとやりましたが、他人が読んですぐに理解できるような和訳や英訳となると、簡単ではないことを思い知らされる毎日でした。翻訳に関する参考書を何冊となく買い込んで勉強しました。中でももっとも強烈な刺激を受けたのは下記です:

              「翻訳悪文の料理法」    ジャパンタイムズ社 1982年刊

著者の教えのほんの一部は下記のとおり:

              翻訳の目的を見失うな

              翻訳とは同時に編集することである

              冗漫な文章、陳腐なまたは間接的な表現を避けよ

これらは日本語で報告書やプレゼン原稿を書くときにも注意すべき重要ポイントです。私が悪文との格闘をなんとかやってこられたのは、かなりな部分この本のおかげです。あいにくこの本は絶版になり、いまでは古書市場で9800円の高値がついています。

 

いまも翻訳依頼がきます。それにつけても私がこの歳でこのような(ボケ防止に役立つ)仕事をできるのは(貧しい中で私を大学までやってくれた両親はさておき)、私を英語好きにしてくれた中学3年のときの英語の先生と、工業高校で大学進学を熱心に(それこそしつこく)奨めてくれたクラス担任のおかげと懐かしく思い起こしています。

プロフィール

氏名:大里 英夫

入学年・学部:1959年 工学部電気工学科

商事会社・電子機器メーカー勤務 米国駐在経験(6年x2回)

技術翻訳を「後期高齢者」目前の今も継続中

名前はペンネームでも構いません。

 

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