落語と私

大滝 長孝 1962年入学

(芸名:花伝亭長太楼)

定年後、ふと、落語を自分でも演じてみたい気になり、新宿の芸能花伝舎(落語スクール)に二年ほど通いました。プロの真打に直接、指導を受ける事ができました。最初は2,3度通ったらすぐ、挫折するのではと思っていましたが、これが杞憂となり次第に面白く感じるようになりました。あれから早くも6年が経過し、今も毎月一度、桂小文治師匠に手ほどきを受けております。今までに人前で演じたのは95回を数えるに至りました。誠におこがましい限りですが独演会も年に1,2回行うようになりました。これまで演じた中ではかなり受けた時もありますが駄目な日もありました。特に特別養護老人ホームで演じた時等は全く笑いが取れず愕然とした思い出もあります。

稽古は家で女房の留守にこっそりとやります。電車の中でもやり、声は勿論出しませんが口の中でもぐもぐし、加えて上下(かみしも)の動作が入るので前に座っている人から、変な親父がいると訝しがられています。ただお蔭で車中は全く退屈しないですむようになりました。落語は歌舞伎、文楽、能など日本が誇る古典芸能の一角を担っております。

立川談志師匠が「落語は人間の業の肯定である」と言っています。まさしく落語は人々の日常での生活そのものです。義理、人情、喜怒哀楽等が巧みに表現されていきます。落語はお客様と演者とが一体となり楽しむ芸だと思います。私のような素人落語でも聴いてくださる方が少しでも笑い、和み、癒しを感じて頂けたら演者としてこの上ない喜びとなります。将来は現在の演目数26を30まで増やし、できれば英語、中国語での落語にも挑戦したいと夢を膨らまし、及ばずながら芸を磨いていきたいと思っております。

 

 



プロフィール

氏名:大滝 長孝

入学年・学部:1962年入学 工学部電気工学科

大手商社を定年後、2年間スクールにて落語を学ぶ。

現在も桂小文治師匠に師事。

これまでに人前での公演は96回を数える。

多方面からの要請に応え出演している。

名前はペンネームでも構いません。

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コメント: 1
  • #1

    井元信雄 (日曜日, 11 5月 2014 23:50)

    花伝亭長太桜さん(大滝君)へ
    何年か前の同窓会で貴兄が演じた時の事を思い出しながら読ませてもらいました。ますます上達された様子が伺われます。定年後の充実した貴兄の生き様に敬服です。離れているのでなかなか聴かせてもらう機会がないのが残念です。

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