<帰国して1年、北欧での生活を少し振り返ってみる>
千葉恵一 1983年入学
2012年暮れに、約3年半のスウェーデン駐在を終え日本に帰国し、1年近くが経とうとしている。日本と海外での暮らしで感じたギャップについてコラムを、ということで、60年記念誌には書ききれなかった、スウェーデンでの生活で感じたことを書き並べてみようと思う。
北欧と言えば、やはり寒さに関わる生活面での違いは多くある。車は、クーラーが標準装備ではなくオプションとなる一方で、シートヒーターはエコノミーカーでも標準装備。住宅は、冬場の暖房が外に逃げないよう気密性高くできていて、部屋はもちろん、廊下やシャワールームに至るまで配置されたセントラルヒーティングのおかげで、外の気温がマイナス10度を下回るような日でも、家の中では半袖で過ごす。日本(横浜)に戻り、我が家の寒さ(特に廊下!)に辟易したくらいだ。ショッピングモールの出入口には、回転ドアがよく設置されている。建物内部から熱が逃げないようにするため、と聞く。日本ではほとんど見かけなくなったせいか、当初は、ドキドキしながら入ったものだ。
英語の話を少しだけすると、以前滞在した米国(もちろん英語圏)とスウェーデン(非英語圏)とを比較すると、日常生活で英語でのコミュニケーションがスムースだったのは圧倒的にスウェーデン。国民の大半が英語を話せるスウェーデンでは、買い物時の会話なども、英語で困ることはほぼ皆無だったが、一方の米国では、スーパーなどで、何か英語で尋ねると、ほぼ100%「はぁ?」と聞き返されたものだ。例えば日本人が苦手と言われているLとR。スウェーデンでLightもRightも「ライト」と言って理解してもらえるが、米国で「ライト」と言えば、まず「はぁ?」。
英語圏の人間と英語でコミュニケーションするのが一番難しい。
プロフィール
氏名:千葉恵一
入学年・学部:1983年入学 理学部数学科
米国(2000年~2001年)/スウェーデン(2009年~2012年)在住
2012年12月31日にスウェーデンより帰国
プロフィール
氏名:千葉恵一
入学年・学部:1983年入学 理学部数学科
米国(2000年~2001年)/スウェーデン(2009年~2012年)在住
2012年12月31日にスウェーデンより帰国
名前はペンネームでも構いません。
コメントをお書きください
田中 良江(1982年入学) (火曜日, 31 3月 2015 23:31)
海外勤務、お疲れ様でございます。二度も海外でお仕事をされていらっしゃったとは、存じ上げませんでした。私共の会社でも海外勤務はございますが、定かではございませんが、中国支社は唯一の赤字支社でございます。やはり、英語圏の人間と英語でコミュニケーションするのが一番難しいですかね。ご活躍をお祈り致します。
千葉恵一(投稿者) (金曜日, 11 9月 2015 00:08)
田中良枝さん。
今日何となく久しぶりにESSのHPを見ていて、なぜか自分のコラムを久々に見ていたらコメントが書き込まれているのに気づきました。
82年入学ということで、きっと有原良江先輩ですよね?私の経験上は、英語圏の人の話す英語が一番難しいです。彼らは、世界中の人間が英語を話せて当然、と思っているのでしょうかね。いつかまたお会いしましょう。